骨が足りなくてもインプラントはできます!

歯を失ったとき、見た目や噛む力を取り戻す方法として「インプラント治療」は非常に人気があります。しかし、多くの方が歯科医院で次のように言われて悩んでいませんか?

「骨が足りないからインプラントは難しいですね…」

実は、骨が足りなくてもインプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。
今回はその理由と、「骨が少ない方のためのインプラント治療法」についてご紹介します。

なぜ「骨が足りない」と言われるのか?
インプラントは、人工のネジをあごの骨に埋め込む治療です。そのため、インプラントをしっかり固定するには十分な骨の高さ・厚み・密度が必要です。

しかし、以下のような原因で骨は徐々に失われていきます:

・歯を失ってから長期間放置
・入れ歯やブリッジによる負荷
・歯周病(歯槽膿漏)
・外傷や先天的な骨不足

骨が少ない場合の主な解決法ですが、骨の量が足りない場合でも以下のような補助手術や特殊なインプラントを用いることで治療が可能です。

1. 骨造成(こつぞうせい)手術
骨を増やす治療法です。代表的なものに:サイナスリフト(上顎洞に骨補填材を入れて骨を増やす)、GBR法(人工膜を使って骨の再生を促す)

2. ザイゴマインプラント
上顎の骨が極端に少ない場合、頬骨にインプラントを固定する方法です。入れ歯では噛めなかった方でも、しっかりとした固定が得られます。

3. ショートインプラント・傾斜埋入
最近では短くても安定するインプラントや、骨を避けながら斜めに埋め込む技術である『傾斜埋入』も普及しています。

骨が少ない方こそ、まず相談を
「インプラントはもう無理」とあきらめる前に、骨造成やザイゴマインプラントに精通した歯科医師に相談してみてください。各種、CTなどの精密検査をもとに、あなたに合ったカスタム治療計画を立てることができます。