『アネレム』による静脈麻酔②

ここ最近、インプラントの手術でアネレムを用いた静脈内鎮静法(静脈麻酔)を約20例ほどおこないました。もちろんですが、従来のプロポフォール+ドルミカムに比べ、プロポフォール+アネレムの方が明らかに術後覚醒が速やかです。また、フルマゼニルを使う頻度は無くなり、コストの面や拮抗薬から起因すると思われる術後悪心嘔吐(PONV)を予防できると思われます。術中の患者さまの鎮静レベルは良好で、今後も発展性が期待でき、より安全な静脈内鎮静法であると思われます。

インプラントの勉強会のSSITを開催しました。

先日、水戸市歯科医師会舘で、当院が主催するSSIT(インプラントの勉強会)を開催しました。
非常に多い症例相談があり、グラフトが必要な難症例や補綴学的に工夫が必要な症例、インプラントのコネクションで使い分けた方が良い症例など多岐にわたりました。
良いディスカッションができました。先生方お疲れ様でした。また、以前大変お世話になった先生もいらっしゃって、とても有意義でした。
次回のSSITは、12月13日水曜日19時から水戸市歯科医師会館3F大会議室で開催します。どうぞよろしくお願い致します。

プライバシーに配慮し治療を行なっています

当院での治療は個室型の治療室と手術室があります。そのため、感染対策とプライバシーを第一に優先し配慮してます。もちろん、患者さまの個人情報の管理は厳重であります。そのため、お名前やレントゲンの映るモニター・カルテ管理・予約の管理などにも細心の注意しております。
例えばですが、『インプラントをおこなった事を知られたくない。』と考える患者さまもたくさんいらっしゃいます。その為可能な限りですが、他の患者同士がかぶらないように予約時間も余裕があるように配慮してます。なるべく、治療からお会計まで、速やかに終わるよう考えています。
時には、外傷患者様の緊急受け入れなどで予約時間がズレこむ場合がありますが、予約時間通りを第一に患者さまに治療にあたっております。

『アネレム』による静脈麻酔

少し前に医科麻酔の分野では超短時間作用型ベンゾジアゼピン系の静脈麻酔薬である『アネレム』が話題となりましたが、2020年1月以降、「全身麻酔の導入及び維持」の効能・効果で使用されています。この『アネレム』は、超短時間型が特徴で、従来のベンゾジアゼピン系より作用時間が短く、覚醒が速やかです。その為、歯科インプラントで部分的欠損症例などの短時間手術には最適だと考えております。当院においてアネレムを使った静脈麻酔の件数はかなり増えてます。
また、つい最近、剤形追加であったり、「消化器内視鏡診察における診察及び処置時の鎮静」の新規承認申請中であったりと、アネレムは、かなり適応拡大の可能性を秘めた麻酔薬です。患者さんには、プロポフォールを使えない場合のセカンドチョイス、肝代謝、時間的制約などと負担が軽減され、かなり有用です。