インプラント周囲のセメントの残留について

先日、他院さんで埋入されたインプラントが周囲炎になり抜去をしました。理由は、レントゲンではインプラント周囲に骨吸収がインプラントの長さの半分ほど認められたため、また症状としてインプラント周囲の痛みがあることから、インプラント抜去と至りました。また抜去時、インプラント周囲をよく観察すると、とても大きなセメントの塊が出てきました。レントゲン造影性が無いセメントであったため、レントゲン所見では判断がつかないものでした。
これらのことから、スクリューリテインタイプのインプラントは安全です。また、『アバットメントレベルのスクリューリテイン』が最もインプラントの骨吸収を予防してくれます。
このケースでは、予後不良なインプラントを抜去し、新たにインプラントを埋入しました。アバットメントレベルは“On1”を使う予定です。