『アネレム』による静脈麻酔

少し前に医科麻酔の分野では超短時間作用型ベンゾジアゼピン系の静脈麻酔薬である『アネレム』が話題となりましたが、2020年1月以降、「全身麻酔の導入及び維持」の効能・効果で使用されています。この『アネレム』は、超短時間型が特徴で、従来のベンゾジアゼピン系より作用時間が短く、覚醒が速やかです。その為、歯科インプラントで部分的欠損症例などの短時間手術には最適だと考えております。当院においてアネレムを使った静脈麻酔の件数はかなり増えてます。
また、つい最近、剤形追加であったり、「消化器内視鏡診察における診察及び処置時の鎮静」の新規承認申請中であったりと、アネレムは、かなり適応拡大の可能性を秘めた麻酔薬です。患者さんには、プロポフォールを使えない場合のセカンドチョイス、肝代謝、時間的制約などと負担が軽減され、かなり有用です。