インプラント手術の器具

インプラント手術に必要な器具、器材はすべて滅菌をしなくてはなりません。当院のように専門的に手術をおこなっている施設は、骨を形成するドリル、外科器具、また複数のインプラントのシステムがある場合など、器具管理が重要になります。
これらを管理しているのは、当院では口腔インプラント専門衛生士を含めた3名の手術室専門スタッフです。手術の基本はチームワークです。歯科医師だけでなく周りのスタッフが器具器材を含めた手術の内容に熟知していることが安全につながります。

今後、歯科医院スタッフ向けの器具器材管理、手術室環境の勉強会も開催する予定です。

ガイデッドサージェリー

 

当院ではガイデッドサージェリーを積極的に導入しております。ガイデッドサージェリーとは、3Dプリンタで作成した『サージカルテンプレート』を使って、骨の中へ適切な位置へインプラントを埋め込む事です。これにより、上顎骨なら上顎洞、下顎骨なら下歯槽神経などの解剖学的制約から安全に回避する事ができます。
現在、インプラント治療は細分化されております。詳しくは当院までお問い合わせ下さい。

定期検診がしやすいインプラントの設計

インプラントの治療後、大切なのは定期検診です。
定期検診の内容としては、
①清掃状態の確認とアドバイス
②上部構造(=人工歯)の清掃
③かみ合わせの調整
この三点が主な内容です。そこで、当院ではインプラントの上部構造は(正確な学術用語では“補綴装置”)スクリューリテインを採用しております。スクリューリテインとは『ネジ固定式』のことです。つまり、メリットは定期検診の時に外して点検と清掃、調整や研磨ができるということです。スクリューリテインに対して、セメントリテインがあります。セメントリテインは、インプラント-アバットメント間におけるセメント(接着剤)の残存によるインプラント周囲炎のリスク、上部構造を壊さないと外せないなどとデメリットがあります。


<↑スクリューリテインの上部構造、装着時硬性の樹脂でネジ穴を封鎖します。>

また、スクリューリテインの上部構造は、“精密さ”が要求されます。例えば、4本のインプラントの上部構造を製作する場合、4本すべて均等にネジのチカラがアバットメントに加わらなくてはなりません。そのため、精密さを求めるため、スクリューリテインの上部構造は、コストがかかります。当院では純正のマルチユニットアバットメントやチタン製の削り出しのフレームを採用しております。そのため『パッシブフィット』とよばれる適合精度はかなり良いです。

皆様が気にされる費用についてです。純正のマルチユニットアバットメントとチタンフレームを使用してのスクリューリテインの上部構造ですが、そこまで高額に設定していません。まずは、当院主催の無料のインプラント相談にてお問い合わせください。当院は患者様の将来まで考えた『定期検診がしやすいインプラントの設計』を推奨しております。

今年もインプラントの勉強会が始まりました。

先日、水戸市歯科医師会館にてインプラント治療の勉強会を開催しました。
今回は骨質に応じたドリリングの仕方を解説しました。この術式を採用することにより、確実なインプラントの埋入が可能となります。また、今年からインプラントの実習もおこなう予定ですので、受講される先生方はご期待ください。
より確実なより安全なインプラント治療を求めて、今年も活動しますので、どうぞ宜しくお願い致します。

次回は4月17日、水曜日19時よりに水戸市歯科医師会館で行います。

インプラントのオペチーム

2019年になり、1月と2月のオペ室はかなり稼動してます。当院では患者様の症例によってオペチームを組み、治療にあたってます。執刀医(院長)、第一助手、第二助手、器具出し、外回り、麻酔医が基本チームです。また、手術器具は全てジェットウォッシャーでタンパク質、ウィルス等を洗浄し、さらに滅菌器で滅菌しており、二段構えの衛生管理を採用しております。
手術室環境にご質問がある患者様は是非ともスタッフまでお問い合わせ下さい。